Diamond Cut カットについて
研磨状態の評価
4Cの中で唯一人の手が加わるカット。ダイヤモンドのカットは様々なものが開発され、すべてを把握するのは困難なほど多くの種類が存在します。その中でも世界で圧倒的に認められ、流通しているカットが58面体の「ラウンドブリリアントカット」であり、4Cのカット評価はこの「ラウンドブリリアントカット」に限られています。 カットの評価はEXCELLENT(エクセレント)、VERY GOOD(ベリーグッド)、GOOD(グッド)、FAIR(フェア)、POOR(プア)の5段階に格付けされます。 ダイヤモンドのカットは光の反射を左右し、最も大切とされる輝きの決定打となるため、カラーグレードやクラリティグレードがいいものであっても、カットグレードが良くないと美しく輝くことができなくなります。 例えば、大きく見えるように直径を長くしたり、重さを重視して削り取る量を少なくしたりすると、入ってきた光をしっかりと跳ね返すことができません。ラウンドブリリアントカットを美しく輝かせるためには、カット面同士の角度や対称性が優れたバランスになっている(優れたプロポーションである)ことが非常に重要です。
トリプルエクセレント
ベルノーブルでは、58面体を基準とした最高カット評定に加え、細部の仕上げでもトップ評価を得た、「トリプルEXCELLENT(エクセレント)カット」を多数ご用意しております。
トリプルエクセレントとは、「プロポーション」「ポリッシュ」「シンメトリー」の3つ全てが最上級のラウンドブリリアントカットのダイヤモンドです。
プロポーション
ダイヤモンドの全体的な形のバランス(プロポーション)には、以下のようなファセットの大きさや角度、厚さ等が大きく影響します。
・クラウン:ガードルより上の部分。 ・ガードル:クラウンとパビリオンの境にある、ダイヤモンドの最も外周の部分。
・パビリオン:ガードルより下の部分。*後述のステップカットにも、クラウンとパビリオンが存在します
・テーブル:最も大きなカット面
・スターファセット:テーブル面に接した三角形の面
・ベゼルファセット:テーブル面からガードルに接する面
・アッパーガードルファセット:ガードルのクラウン側に接する16個の面
・ローワーガードルファセット:ガードルのパビリオン側に接する16個の面
・パビリオンメインファセット:ガードルとキューレットに接する面
・キューレット:パビリオンの面が集まる小さな面
ポリッシュ(研磨状態)
ポリッシュとは、ダイヤモンドのファセットの研磨状態のこと。プロポーションが優れていても、 表面が綺麗に磨かれていないと美しい光を放ちません。 最大限の輝きを生み出すためには、研磨状態は非常に重要な要素となります。
シンメトリー(対称性)
シンメトリーとは、ダイヤモンドの輪郭やファセットのサイズなど、バランスや均質さの評価要素です。対称性がずれたダイヤモンドは理想の角度に光が反射しないため、輝きが損なわれてしまいます。
ハート&キューピッド
プロポーションとシンメトリーが一定のバランスのダイヤモンドは、特殊なスコープで見ると8つの矢とハートが確認できます。 この様な現象は、一般的に「ハート&キューピッド」と呼ばれています。
ベルノーブルでは、トリプルエクセレントの他、世界の名だたるカッターが手掛けたダイヤモンドカットを、多数ご用意しております。
ダイヤモンドの主なカット
エメラルドカット
エメラルドカットは、外周に平行な面が階段状につけられたカットである“ステップカット”の代表格で、長方形または正方形の角を落としたシルエットです。 その透明な美しい輝きには、無色透明の原石が求められます。謂わば素材の欠点を隠すことの出来ないカットです。 ラウンドブリリアントカットよりも控えめな透き通るような輝きが特徴です。
ローズカット
ローズカットは16世紀初頭の西欧諸国でも使われていた歴史のあるカットです。 裏面は平らで、表面は緩やかなふくらみのある形状です。表面を三角の面で覆う様子がバラのつぼみを思わせることから命名されました。 クラシカルな雰囲気を演出するような魅力あふれるダイヤモンドです。
その他のカット
ペアーシェイプ マーキス オーバル ハートシェイプ プリンセス バゲット スクエア テーパー ブリオレット クッション トリリアントなど、 原石の形や品質によってカットの種類は多岐にわたり、数十万通りにもなると言われています。