プラチナ(platinum)について
プラチナとは
プラチナは白い色と輝きをもつ貴金属です。 同じ白い色でもシルバーと比べると重みのある、落ち着いた白い色が特徴となっています。 プラチナは和名では「白金(はっきん)」と呼ばれ、そのまま英訳するとホワイトゴールドとなりますがホワイトゴールドとは異なる貴金属であり、ジュエリーでは「プラチナ」の呼び方で統一しています。
レアメタルのプラチナ
またプラチナは採掘できる場所、採掘できる量が限られている為「レアメタル」と呼ばれる希少金属のひとつです。
現在、プラチナは南アフリカ共和国、ロシア、ジンバブエ、北米のほぼ4か所で採掘されています。
産出国の1位は南アフリカで産出量は約137トンと全世界のプラチナ産出量の約4分の3を占めています。
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プラチナが高価な理由
プラチナは1トンの原鉱石からわずか3gしか採取できず、原鉱石からプラチナ地金になるまで約8週間もの時間がかかります。
そのため、わずかな量のプラチナを取り出すために膨大な手間と時間がかかるため必然的に高価にもなるのです。
プラチナの特長
素材としては、柔らかくしなやかな性質を持っているため加工がしやすく、様々なデザインのジュエリーを作ることができます。
アルカリや酸にも強く、温泉に含まれる硫黄や汗などの影響も受けにくいので日常生活でずっと身に着けていても変質や変色の心配が少ないという特徴があります。
プラチナの融点は1768℃と非常に高く、熱にも強い素材です。
プラチナのルーツ
プラチナの歴史を遡ると、プラチナは大きな隕石が地球に衝突したことによって生まれたと言われており、それは約20億年も前のこととされています。
初めてプラチナが使用されたのは3000年以上前のエジプトで、ファラオの装身具に使用されたと言われています。
現在残っている一番古いプラチナを使った製品はこのエジプトで発見された「テーベの小箱」という製品です。
18世紀中期より王族のジュエリー素材としても愛用されてきました。
このように古くから愛される貴金属なのです。
ジュエリーで使用されるプラチナの種類
日本では婚約指輪や結婚指輪に使われる代表的な金属プラチナですがプラチナといっても、Pt900やPt950、Pt999、などさまざまな表記があって違いが分からないという人も多いのでのではないでしょうか。
Ptの後に続く数字は純度を表しておりPt900なら全体の90%、Pt950なら全体の95%にプラチナが使われていることを意味しています。
プラチナは柔らかい性質があるため、ジュエリーに使用する際には他の金属を混ぜて硬度を高めることが必要になります。
混ぜる金属は「割り金」と呼ばれ、プラチナの割り金にはパラジウムやルテニウムという素材を主に使っています。
Pt900は割り金を10%混ぜたプラチナのことです。
Pt950、Pt999に比べ強度があり変形しにくく傷がつきにくい事がメリットです。
Pt950は国際基準を満たした純度95%のプラチナです。
プラチナの国際的な広報機関であるプラチナギルドインターナショナルは、プラチナジュエリーの国際基準をPt950以上と定めています。
そのため海外の高級ブランドがよくPt950を使用しております。
また、Pt900よりも純度が高いため金属アレルギーになりにくいというメリットがあります。
プラチナとアレルギーについて
プラチナ自体はアレルギーの起こりにくい金属ですが、割り金が原因でアレルギーを引き起こすことが稀にあります。
一方でPt900に比べるとPt950の方が金属アレルギーになりにくいですが比べるとわずかに軟らかいため、やや加工がしにくく傷つきやすいというデメリットがあります。
Pt999は純度が99.9%のプラチナのことです。
化学的・理論的に100%純粋な金属は存在しないとされているため、「純プラチナ」は純度が99.9%以上のプラチナを指しています。
純プラチナは、柔らかいため傷がつきやすく変形もしやすいところがデメリットです。
しかしながら、他の金属を使わないため「純粋な愛」と考えあえてPt999を選ぶ方もいらっしゃいます。
日本でのプラチナの人気について
希少で高価なプラチナですが、実は日本は世界最大規模のプラチナ消費国です。
一人当たりのプラチナジュエリー消費量は世界一で、婚約指輪は92%、結婚指輪では82%をプラチナが占めています。
これほどプラチナジュエリーが好まれている国は他にありません。
日本人のお肌の色に合っているので、皆様に愛されるプラチナですが特にお肌の白い方に似合うお色味となっております。
プラチナの輝きは、留める石の色合いを損なうことなく引き立たせ、センターストーンやメレダイヤを綺麗に輝かせます。
純白な白色をもつプラチナは日本の女性たちの憧れですよね。
是非、指輪を選ぶ際の参考にしてみてください。