イエローゴールド(Yellow Gold)について
金の歴史
世界各地で古くから愛され続けられている金。キラキラと美しく輝く様子に魅了されていると思います。美しいだけではなく、ほかの金属にはない特殊な性質を持っている金は宝飾品質はもちろんですが各種工業用品や投資用アイテムなどと非常に幅広く使用されてきました。
そんな金にはとても古い歴史がありますが皆さんはご存知でしょうか?金は紀元前3000年代から使われ始めたと言われおり、最古の金属貨幣は紀元前7-6世紀(紀元前670年頃)とも言わせています。紀元前3000年頃とは日本では縄文時代ですが世界ではエジプト王朝が国全体を統一した時代”古代エジプト文明”の時代にまで遡ります。エジプト文明と聞くと金をイメージする方が多いのではないでしょか?過去の遺跡発掘においても非常に多くの金製品が見つかっているためでしょう。
シュメール文明やトラキア文明と同じく金製品が発掘されたり用いられた文明がありますがほかとは比べ物にならないほどのアイテムが残されていたと言われています。中でも有名なのが「ツタンカーメンの黄金マスク」でしょうか。こちらは1922年に発掘されファラオ王様のマスクであり、紀元前1300年頃に作られたと言われています。その価値は300兆円にもなるそうです。金が使われているのマスクだけではなく、王が眠る棺にも110キロもの金が使用されており非常に豪華な造りとなっているのです。古代エジプト文明において宗教や王族に関連する場所やアイテムとして金製品がとても重要な意味をもち優れた金細工師が確かな社会的地位を獲得したとされています。
一方で日本人にとっても金は歴史的に高い価値をもっていました。ヨーロッパでは装飾品や貨幣などがメインだとすると日本では建築物や神社仏閣などに使用されてきたことが多くあります。マルコ•ポーロが日本を「黄金の国ジパング」と称していることにも金を贅沢に使っていたことから実際に言われているとされています。日本の金の歴史は8世紀まで遡り、749年に現在の宮城県涌谷町付近にて金が確認されたのが始まりとも言われています。これは「続日本紀」という書物にも記されています。同じ時期に建立が進んでいた東大寺の大仏にも金メッキが使用され約150Kgの金が使われたとされています。
有名な建築物といえば、金閣寺、中尊寺金色堂などがあり世界的にみても歴史的価値の高い建物になります。もちろん日本でも貨幣や装飾品として金が使われてきています。金の歴史や用途は幅広く、古来から現代に至るまで金と人類は深い関わりがあり昔も今も変わらない、非常に価値のある宝物と言えるでしょう。
金とは
金と言われて思い浮かべるものは何でしょうか?
リングやネックレス地金を使用したジュエリー。貨幣や建築物、、、ひとくにち「金」と言っても様々ありますよね。まずは金とはどのような特性を持つのかをご説明してまいります。
金(ゴールド)とは元素記号Au,原子番号79の金属です。Auとはラテン語の「光るもの」aurumに、英名のゴールドはサンスクリット語の「輝く」にちなんだとされています。金の特性はなんと言っても、輝きではないでしょうか。
リングやネックレスとジュエリーの地金に多く使用されますが、シーンや年齢問わずゴージャスさを演出してくれるのがやはり魅力的ですよね。
さらに金の特徴として他の金属にはない「展延性」があります。金は最も薄く伸ばせる金属で1グラム約3000メートルもの長さの金糸やさらに極薄にした金箔を加工することも可能なのです。このことから繊細なジュエリーなどでも多彩なデザインに形成することに適しているとされています。
また、金は「不変の輝き」を持つとも言われており耐酸化性が高いため他の地金に比べて錆びづらく経年による退色や腐食が極めて少ないとされています。ただ、金そのものは非常に柔らかく傷がついたり変形しやすいため金の融解性活かしパラジウム、銀、銅などと割り金(わりがね)を配合し合金にして普段使いに適した硬さに調整しして使用されます。
割り金とのお話しをしましたがでは、金の純度とはどのように分かれているのでしょうか。
まず、金の純度とは金の含有率のことを指します。ジュエリーなどを作る際にはどのくらいの割合で金と金以外の金属が含まれているかを表します。金の純度は24分率で分かれています。
K24
K24は金が純度100%(純金)となります。K24は金の含有率がほぼ100%のため腐敗、変色といったリスクはほぼありません。長い時間経過しても輝きが失われることはないとも言えます。ただし、硬度は非常に柔らかいためジュエリーとして使用するには向いていないのです。なので、純金という価値を重視しコインやインゴットなど資産として保有される製品に加工されるのです。
K22(純金91.7%:混合物8.3%)
K24よりは丈夫でK18よりも金特有の雰囲気を楽しめる素材としてジュエリーに加工されることが増えています。※純金より丈夫とはいえ傷がつきやすく、変形しやすいというデメリットもあり。
K18(純金75%:混合物25%)
ジュエリーに多く用いられるK18。純度の高さと加工のしやすさ、使い勝手の良さのバランスが取れた素材です。
K14(純金58.5%:混合物41.5%)
混合物の割合が増えるK14はリーズナブルな価格で手にしやすい。※金の割合が減少するため金特有の色味が失われる。
K10(純金42%:混合物58%)
K14よりも更に金の含有率が低くなるK10。手頃な価格帯で購入できる金製品として人気でもあります。※混合物の方が割合を上回るため、輝きやサビ、変色といったトラブルも生じやすい。
金は純度によって異なる性質が持っています。使用の用途などに合わせてお選びいただくことをおすすめします。